ページ

2009年2月8日日曜日

鬼は外

卓上の花  油絵  10号



節分の日は冷たい雨が降って冬の季節を感じましたが

日が変わると、幸に晴れ間ものぞく天候になって、やはり

立春だなと感じる日でした。

さすがに、昔ほど家の外へ派手に豆をまく家庭も少なく

と、言うよりは子供も余り乗らなくなったのか、通りに

豆が落ちている場面には出くわしませんでした。

幼稚園や保育園では、この日に備えて鬼の面や衣装

準備に忙しいようですが、子供達にとっては、楽しい

行事の一つです。

通りでは古い構えを残すお家では、大抵、イワシの頭を

付けたヒイラギの葉が玄関脇に取り付けられていて

行事の健在さをうれしく思いました。

街の中を歩いているとこんなお店でもと思うほど、多くの

店の前に巻き寿司を積み上げて、店の人かアルバイト

アルバイトらしき人が売り込みに当っています。

恵方を向いて巻寿司を丸かぶりするということが近年

寿司屋の策略で盛んになって、家庭での節分の行事が

豆まきよりも巻寿司を食べる方に傾いているようにすら

思われるのが残念です。

奈良時代以前に、中国から伝わった追儺(ついな)と

呼ばれる厄払い、鬼払いの行事で、宮中で大晦日に

行われていたといいますから、1300年ほどの伝統を

行事なのですね。

今、アメリカ生まれのとんでもない大鬼が日本の国を

荒らしているので、皆で豆を撒いて鬼追いをしましょう。


0 件のコメント: