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2009年2月11日水曜日

立寒椿

青い花瓶のバラ  油絵  10号




初冬から咲き始めていたサザンカも、今では落花盛んの

時期となり、木の下は散り敷いた花びらが美しいです。

鉢植えの小さな木から、幹の太さが20cm以上もあり

そうな巨木まで、花の少ないこの時期の慰みの花として

古から愛されてきたのでしょう。

樹高が3mにもなりそうな木に、立寒椿という名が付け

れていました。

ツバキとサザンカはどこが違うのかは、区別が非常に

難しいようです。

単純に葉にギザギザが無くて(少なくて)、葉に厚みが

あり、緑が深いのがツバキだと、聞いたことがあって以来

そのように思っていたのですが、もっと単純に、花びらが

ばらばらになって落ちるのがザザンカで、花びらが

まとまった花の形のまま落ちるのがツバキだとの解説を

見てからは、それを区別の基本にしてきました。

しかし、その後から、また混乱が始まりました。

「立寒椿」です。

本によれば、寒椿は一般に高さが50~60cmほどにしか

ならないとあり、また、「立ち」は木が真直ぐ上のほうへ

伸びて背高になる意味だとありました。

ならば、寒椿の中で、背が高くなる性質を備えているのが

「立寒椿」だと理解すればよい訳です。

ここから混乱です。

立寒椿は、他のサザンカと同じような時期から咲き始めて

花びらは、ばらばらに散り、将にサザンカそのものです。

解説には、「サザンカ」との注釈が付いていました。

ツバキにも混乱させるものがあります。

奈良の3銘椿の一つ、伝香寺の「ちり椿」で、花びらが

ばらばらになって散り落ちる「武士(もののふ)の椿」です。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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