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2009年2月26日木曜日

おでん の季節

ゴッホ  アイリス  油絵 10号



材料に拘らなければ、手軽に作り置きもできて、ボリューム

感も在って楽しめる料理におでんがあります。

関西では、昔は「関東煮(かんとだき)」と呼んでいましたが

今は関東煮ののぼりや旗を備えた屋台も見かけなく

なってしまいました。

今のおでんは、関西の一般料理風の薄味で煮込んだのが

主流なっていますが、厳密にいえば関東煮は濃い味付けを

指して区別されているようです。

オヤツ代わりにおでんを買って食べている子供の姿を

見かけることもなくなりましたが、竹串に指したタマゴは

ご馳走でした。

室町時代に起源を持つそうですが、数少ない歴史のある

伝統料理と言えそうです。

当初は、竹串に刺して煮込んだものを田楽と呼んでいたのが

でん(田)に丁寧言葉の「お」をつけてオデンとなったと

されています。

突き通して刺すことを田楽刺しといいますが、この料理の

形から出ているのでしょう。

また、突き刺すのを田楽と言うのは、古くは奈良時代に

中国から伝わった散楽から派生した田楽の所作に由来

しているようです。

室町時代に、一時非常に盛んになった田楽は、田植えの

時に田楽座の人たちが、田の神への奉納の田楽踊をして、

早乙女たちを囃したてる所作の中に、竹馬状の棒(竹など)

を田に突き立てて曲芸をする高足から来ています。

おでんは色々な伝承を持ち、歴史のある伝統料理ですね。









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