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2008年1月16日水曜日

戎さんと大黒さん


樹氷  油絵 10号



関西の戎祭りで賑わう西宮や今宮のエベッサンを

描いた大きな絵画が掲げられているところを、時々

見かけます。

9日から11日までの3日間は、商売人にとっては、

何がなんでもエベッサンに、参らないと新しい年が

始まらないというのが、一般的な考え方でした。


仕事始めは、エベッサンが終わってからということです。

でも、現代的なのかどうかは別にして、奈良のなら町

の一角にある春日大社の末社、恵比寿神社の

戎祭りは、仕事始めの5日に行われます。


また、春日大社にある佐良気神社の戎祭りは、

7日です。

間の6日には、三輪大社のえびす神社のお祭りと

奈良では連日の戎祭りです。


祭りのスケールの大きさで、エベッサンは10日と、

阪神間では一般的に思われてしまっているのですね。



戎さんと対で庶民に深い信仰があるのが、大黒さん。

大黒さんはインドから来た神様です。

もともとは、憤怒の相をした、暗黒の神様で

非常に怖い神様だったそうです。



破壊と豊穣の神様だったのが、豊穣の方が

協調され、日本古来の、大国主命の説話と

ひっついて、袋をかつだ、今の大黒さんに

なりました。



大国主命が「根の国」で、ネズミに助けられた

ところから、今でも、ネズミがお供をしていて、

いつでも安心して食事にありつける米俵の

上に居ます。

飽食におぼれないようにしましょう。

備えよ常に!備えあれば憂いなし」です。

非常持出袋は?



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