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2009年6月29日月曜日

アジサイの変化

山水蓬莱図  油絵  10号






休日の午後に雨になるとの予報が外れたのを幸に、少し

離れたお寺に自転車でアジサイを見に出かけました。

今年は、例年になく5月に雨が少なく、農家では田植に

支障が出ないかと気をもんだようです。

少雨の影響は、アジサイの花に大きく影響を与えている

ようで、昨年のような赤から白まで様々な色の花が

入り混じって、豪華に咲いていた一角も、見る影もなく

葉の方が目立つ有様でした。

花が小さいだけでなく、色が単純で鮮やかさに欠けて

いて、写真を撮る気にもならないほどの期待はずれでした。

水分が少ない環境のために花の育ちがよくないだけでなく、

アジサイが備えているアントシアニンや助色素の働きに

まで、大きな影響を与えていて、花の色の発色をこれほど

大きく左右するとは大きな驚きでした。

3年続けて花を見にやってきながら、豪華に咲き誇る

花の群れに気を取られてしまって、気が付かなかったの

ですが、今年は境内の端の方の花も見ていて、珍しい

花を見つけました。

通常は八つの装飾花で真ん中の中性花を飾るガク

アジサイの、装飾花が無くて、中性花の部分が固まって

丸く盛り上がるようになって咲いている濃紺の花があるのに

気が付きました。

「ウズ」と呼ばれている日本のヤマアジサイの古品種で

このようなところで出会えたことに驚くと共に、華やかさ

ばかりを追う花見のあり方を恥じる一日でした。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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