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2008年10月5日日曜日

壱師の花 ヒガンバナ

山水蓬莱図  油絵  10号





秋のお彼岸に合せたように咲き出したヒガンバナは

今が盛りと咲いています。

田の畦や土手を真っ赤に染めているのを見ると、誰しも

見事な眺めだと思うことでしょう。

関東には川の土手に咲く彼岸花が名所になっている

ところもあるようです。

ヒガンバナには、白い花を付けるのもあります。

紅白が色分けして咲いていると名所になるでしょうね。

万葉集には、壱師(いちし)の花と呼ばれて登場します。

柿本人麻呂の歌

  道の辺の いちし(壱師)の花の いちしろ(灼然)く

     人皆知りぬ 我恋妻は  (11-2480)

灼然の解釈などから、壱師の花は「ギシギシ」や「イタ

ドリ」などの説もありますが大勢はヒガンバナのようです。

ヒガンバナは全草にヒガンバナの属名のLicoris に由来

するリコリンという毒性の強い成分を含んでいます。

これを食べると激しい嘔吐が起こり、神経麻痺を引起

し、ひどい場合は死亡することがあるようです。

それでも、昔から飢饉の時は命には代えられず、この

鱗茎に含まれている澱粉を食糧とするために、すり

つぶして水にさらし、毒抜きをして食べたそうですが

それこそ命がけだったのです。

モグラやネズミ除けの目的で、稲作と共に持ち込まれて

田の畦や池の土手に植えられたと言われていますが

飢饉などに備えた、非常食用でもあったのです。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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